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東海村文化祭「公募写真展」公開審査(2016/10/16) 於:東海文化センター
2016東海村文化祭 写真部門公募作品 審査講評 詳細(PDF版)はこちら
茨城県美術展覧会会員
水谷 勉
村長賞 『廃屋』 渡邊 二男 :
生活の痕跡を残した廃材、使い込まれた家具など時代をくぐり抜けてきた生活用具がモノクロムで捉えられている。組写真構成は「全景」「内部」「外景」と、距離的には狭い感がありますが、組としての配慮が見られる。特に、(3)の庭先に咲く花の描写が、確かにあった人の営みにつながった。
滅び行くものの内面への視線が秀逸。
村議会議長賞 『光芒』 高杉 則子 :
写真は撮る人の感情性によって受け止め方が違ってきますが、男性的な強い攻めの姿勢で大自然と正面から向き合っているというベクトルが感じられた。
画面全体の強いエネルギーは、作者の意志の強さなのかも知れない。
教育長賞 『朝日が微笑む』 成田 富夫 :
自然界の小鳥たちが巣の中で柔らかな朝日を受けて輝いている。写真の原点は「愛」にある。
まさにいま作者のその眼差しが、小鳥たちに注がれている。痺れそうな緊張感が伝わってくる。
奨励賞 『未来』 星 豊 :
卓越した光の読み方、衒(てらい)のない正面性。被写体への観察眼、基本に徹した完成度の高い作品。
奨励賞 『里山の華』 根本 哲成 :
繊細な美意識、緻密な計算、対象への知識、視点の研究。等々が実を結んだ傑作。
奨励賞 『涼』 古川 千枝子 :
被写との出合い、心のミぶり、その時どこまで追えるのか、上部の観光客との量的せめぎ合い、どこまで入れるのか、心の葛藤が続く。
奨励賞 『初夏の樹林』 佐藤 次男 :
既視感のない新しい試み。「芸術は心の葛藤から生まれる。」いつも狙いを考え迷い答えを出す。
いつも成功するとは限らない。その一歩、一歩が力となっていく。
一つの答えが出たようだ。
奨励賞 『静寂』 渡邊 よしえ :
レンズの画角、雪の質感、ぎりぎりの露出、いろんなせめ合いの中から出た答えがこの場の情感をサポートしている。中央の淡い光が揺れている。
佳作 『突進』 黒澤 芳枝 :
高揚する感情を押さえ、「引きの意識」をもって祭りと向きあった。撮らされないように。力強いシャッター音だ。伝統的祭事が品格を添えて美しく、力強く再現された。
佳作 『煌煌』 田中 克朋 :
カメラポジションの選択、露出の選択、美しさと力強さの再現、現代社会への眼差し。
記録か表現かのぎりぎりの選択。東京オリンピックが楽しみだ。
佳作 『水の宝石』 齋藤 美智子 :
モチーフを発見する目、動きのある画面構成、写真的美意識と想像力。
画面から作者の驚きの声が聞こえて来るようだ。これに勝る表現要素はない。
佳作 『夢の跡』 薄井 實 :
深い歴史のへのまなざし。被写体への緊張感、聖地としての美しさ、静寂感、言葉の抑制が表現力に。青の世界の静かなる力作。
佳作 『至福のひと時』 会沢 勝男 :
やさしい出会い、やさしい眼差し、幸せ家族。豊かな時間の流れ、爽やかなひととき。既視感のある作品だけにやや新鮮味に欠けるが、作者の記憶の一片がダブって見えた。
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『Tokai-mura Cultural Festibal 2016』brochure(English version)is here
東海村文化祭「公募写真展」(2016/11/3〜11/6) 於:東海村総合体育館
東海村文化祭公募写真展表彰式(2016/11/6) 於:東海村総合体育館
特別企画『菰野町&東海村 文化交流写真展』(2016/11/3〜11/6)
於:東海村総合体育館
『菰野町芸術文化協会 芸文祭2016』(2016/11/5〜11/6)
於:菰野町体育センター
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