「2013東海村文化祭」写真公募展（2013/11/2～11/4）

『2013年　東海村文化祭「写真公募展」』作品募集詳細はこちら

東海村文化祭「写真公募展」公開審査(2013/10/13) 於：東海村中央公民館

２０１３東海村文化祭　写真部門公募作品　審査講評

日本写真家協会会員

　　　　　　　　室伏　勇

　東海村文化祭の写真公募展の審査は、例年どおり応募者の面前で行う公開審査方式で行われました。
作品の応募は４９名、出品数は６０点で、出品数は昨年と同数となりました。

　まず、１次審査を行い１人で複数応募された作品を１人１点に絞り４９点を選出し、続く２次審査で入賞作品13点を選考することとしました。

　今年の傾向としては、例年以上に傑出した作品が多く、上位にランクされる作品が多く見受けられました。そのため上位入賞作品の選考は激戦となりました。
　また、作品は「ネーチャー」「風景」「祭り」「スナップ」などバラエティに富み、総じて努力の跡がうかがえられたように思います。

個別評価をあげると、まず上位3点は光っています。
　村長賞　　「リーダーの叫び」　：祭のパワーぶりを発揮し迫力があります。
　議長賞　　「道」　　　　　　　　　：静かさを表現しながらヨーロッパの美しい道を捉えて感動的です。
　教育長賞　「晩秋の流れ」　　　：公園の片隅の美しさを見事にキャッチして小さな秋が息づいています。

奨励賞5点は、
　奨励賞１　「仲良し」　　　　　　：木登りする少年たちの生き生きとした姿を捉えています。
　奨励賞２　「捕食」　　　　　　　：魚をキャッチする野鳥の見事な瞬間をものにしました。
　奨励賞３　「枯木に寄り添う」　：華麗なつつじの花と枯木と流れの単純化した構成が見事といえます。
　奨励賞４　「至宝の刻」　　　　：朝焼けの港と釣り人の光景を華やかに描いています。
　奨励賞５　「滝音」　　　　　　　：女性が赤いパラソルをさして滝つぼ近くに佇み滝の音が聞こえるようです。

佳作5点は、
　佳作１　　「晩秋の湿原」　　　　：晩秋の風景を見事に捉えています。
　佳作２　　「手筒に挑む」　　　　：手筒花火の華麗さを表現しています。
　佳作３　　「長閑な山里を走る」：桜の中を走る列車を捉え、どちらもタイミングよくキャッチしています。
　佳作４　　「激走」　　　　　　　　：相馬野馬追を撮影し力強い表現となっています。
　佳作５　　「躍動」　　　　　　　　：走る火が力強くダイナミックに見えますし表現の妙味が伺えます。