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東海村文化祭 公開審査(2011/10/22) 於:東海村中央公民館
東海村文化祭2011 写真部門審査評
日本写真家協会会員
室伏 勇
今年も東海村文化祭「写真部門」の審査員を努めさせていただきました。以下にその感想を述べたいと思います。
今年は3・11大震災に見舞われ、本県も被災しました。その影響から各種の展覧会が出品者減という中にあって、本文化祭の出品者は55名、応募数68点と前回を上回りました。これは東海村の写真家の皆さんの熱意の表れと見られ、特筆されることではないかと思います。
そして作品それぞれによく考えて作画され、独創性に富んでいるように見受けました。出品数が増えたことにより、全体のレベルも上がってきたと言えます。
そうした中にあって上位入賞作品はいずれも個性的であり、シャッターチャンスを的確に捉えています。
村長賞の「家族の休日」は豪華客船を背景に幼な子を高い高いしている瞬間を見事に捉え、写真ならではの表現を見せました。
議長賞の「サーフィン」は久慈川でのサーフィンの瞬間をダイナミックにキャッチすることに成功しました。
教育長賞の「高原霜花」は霧氷に包まれた乗鞍岳の山頂を素直に表現して輝きのある作品となりました。
奨励賞(5点)では、「水鏡」が紅葉の彩りを作画し鮮やかな自然美を表現。「津波の勢い橋に当たり水煙が上がる」はすざまじい津波の迫力を間近に捉えた作品。「夏の思いで」は海浜公園の噴水で戯れる子ども達をシルエットで表現。「松明あかし」は須賀川の伝統行事を組み写真で構成。「厳冬の朝」は霜降りるハス田をブルーの色彩で単純化し、いずれも努力作であることが顕著にうかがえました。
また佳作(5点)もそれぞれによさがあり、入選作を含めて今後に期待されるものがありました。
『2011年 東海村文化祭「写真部門公募作品写真展」』目録はこちら
東海村文化祭写真公募展(2011/11/4〜11/6) 於:東海村総合体育館
東海村文化祭写真公募展表彰式(2011/11/6) 於:東海村総合体育館
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