「第22回東海さくらまつり写真コンテスト」入賞作品展(2010/5/23〜5/30)

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東海さくらまつり写真コンテスト公開審査(2010/5/16)
                         於:東海村中央公民館
















東海さくらまつり写真コンテスト審査評

日本写真家協会会員
茨城県芸術祭写真部名誉会員

        室伏 勇


 今年は東海村の桜の開花は例年より遅れました。 低温の日が多く、春爛漫の風情まで、待ち遠い思いでした。 このコンテストのための撮影会のあたりが、ちょうどお花見に好適となりました。
 コンテストの応募人員は33名、作品の応募点数は68点で、ほぼ前年並みでした。
 まず第一次審査で複数応募を1人1点ずつ33点の入選とし、この中より二次審査で12点の入賞作品を選考しました。
 応募作品は撮影場所が「東海地区に限る」としており、このような課題写真、なかでも狭い範囲の中から撮影するため、難しい面もあったと思いますが、それぞれ工夫をこらし、発見の目を生かして撮影したのがよかったと思います。 ことに上位作品ではこれまでにない新鮮な作品づくりをしようとの意図がうかがえ、目に留まりました。
 入賞作品では、推薦の河野勝夫「サーガンバルゾ」が舞台で踊る女性の動きのある、はつらつとした姿態を見事に捉え、成功しています。
 特薦の根本哲成「裾模様」は衣装の華やかな裾模様とピンクのしだれ桜とをマッチさせ、画面構成の巧みさと相まって あでやかな表現を見せました。同じく特選の川口克雄「花に舞う」がピッタリ息のあった 舞踊と観客の姿をキャッチしています。
 準特選の黒沢芳枝「花の下で」は満開の桜の花をクローズアップで前景に収めてらんまんの風情を捉え、準特選の宍戸征男「光りのフアンタジー」が華やかな夜景を浮き彫りにし、準特選の笠原武士「おらが春」は個性のある表現を見せました。
 佳作の渡邊二男「東海音頭」、河野恵一「野点茶会」、星豊「微笑み」、中庭国雄「青空の下で」、大堀利之「視線」にはそれぞれ努力の跡が見受けられました。
 観光協会賞の清水行雄「響き」は東海音頭の太鼓を元気一杯叩く若い女性の姿を捉え、活力が見事にあふれています。




「第22回東海さくらまつり写真コンテスト」入賞作品展(2010/5/23〜5/30)
                         於:石神コミュニティセンター






















東海さくらまつり写真コンテスト表彰式(2010/5/30)
                         於:石神コミュニティセンター